🕊️5月24日、旅立ちの日。〜誰ひとり取り残されず、無事に巣立ったシジュウカラたちへ〜

こんにちは😊
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。
朝5時45分、いつものように親鳥がせっせと餌を運んでいました。
いつもの一日が始まった…そう思っていました🌱
ところが——
診療を終え、午後2時すぎに帰宅し庭に出ると…
いつものにぎやかな声が聞こえません。
🐦あの静けさが、教えてくれました。
巣の中から聞こえていた、ひなたちの「チーチー」という声がありません。
親鳥の「ピピッ!」という忙しい羽音もない。
そのかわりに、
遠くの木のほうから、ひときわ大きな鳴き声が聞こえてきました。
そうです。
今日、巣立ったのです。
🪺巣箱の中には、もう誰もいませんでした。
そっと、静かに、巣箱の中を覗かせてもらいました。
羽のかけらやフワフワの苔、
毛や小枝を使って丁寧に作られた、あたたかなベッド。
そこには、
誰ひとり取り残されることなく、すべての命が旅立った跡がありました。

🔍観察の記録:入口の“つつき痕”と、親の愛情
入り口の縁には、親鳥がつついた痕がくっきり。
この行為には、外敵対策や目印、通気調整など、
さまざまな意味があると言われています。
自然の中で生き抜くために必要な「知恵」が、
この小さな丸い穴にも、確かに刻まれていました🕳️✨

📦「ガムテープ」は命を守るバリアでした
巣箱には茶色のガムテープが貼られています。
これは数年前、カラスに巣箱をこじ開けられそうになったことがあったから。
あのときから、毎年春になるとそっと補強をしてきました。
自然の中にある巣箱は、
ただの木の箱ではなく、命を育む“安全な家”なのです。

🌸最後に、巣立ちの瞬間は見られなかったけれど…
人間の目には見えなかった、でも確かにあった朝の「その瞬間」。
親鳥の合図で、
ひなたちは順番に勇気を出して、空へと飛び立ったのでしょう。
不安と希望に満ちたその羽ばたきを、
私は見届けることはできなかったけれど、
確かにその“跡”が、ここに残っていました。

🌱また来年、この場所で会えますように。
巣箱は、このまましばらくそのままにしておきます。
また同じ親鳥が戻ってくることもあるからです。
苔のベッドも、入口の痕跡も、
ここにあった命の証として、もう少しそっと残しておきましょう。
📝まとめ|自然は、静かに大切なことを教えてくれる
✅ 誰も取り残されず、無事に旅立てたことに感謝
✅ 自然界の“静かな朝”は、何よりも雄弁だった
✅ 親鳥の工夫と努力に学ぶ命の営み
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今日、旅立ったすべての命に。
「また来年、この場所で」と、心から願いを込めて🕊️✨
それではまた、次回の庭だよりでお会いしましょう😊
投稿者プロフィール

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資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)