クリニックだより 内科

小児喘息で大人になると・・・・

内科

小児ぜんそくがあった場合、大人になってからぜんそくが出る可能性があります

熱がない長引く咳の患者さんに多く来院をして頂いております。

また昔に小児ぜんそくをされた患者さんも数多く受診を頂いております。

小児喘息あり、咳が出てきた患者さんは、

20歳代~80歳代と幅広い年齢層です。

咳のパターン

● 夜間や明け方に咳が出る

● 朝方に痰がからむ

● 会話で咳が出る

● 突然せきが出てとまらない

● なんとなく胸苦しい

● のどに何か詰まっている感じ

昔に小児ぜんそくがあって、その後は大丈夫ということはあります。

担当の先生のお話は何と言っていたでしょうか?

多くの場合は忘れていることもあれば、お母さんだけが聞いていたかもしれません。

完全に治った、ぜんそくはなくなった

という表現はしません。

寛解(かんかい)

という言い方をします。すなわち、

症状が落ち着いて安定した状態

「症状が一時的に軽くなったり,消えたりした状態です」

「このまま治る可能性もあります」

「場合によっては再発するかもしれません」

ということです。

小児ぜんそくはの治ったから大丈夫だと思っていても再発する可能性はあります

● 高校生になってから再発することもあれば

● 80歳以降でも普通に再発します

なぜ、またぜんそくが出てきたのでしょうか?

● タバコを吸っていた、吸っている

● ペット(いぬ、ねこ、はむすたー、うさぎ)を飼っている

● 仕事の環境がホコリが多い

● 妊娠をした

● ストレスが非常に多い

● 体質がかわった

など・・・

このような生活環境などの変化が原因となります。

小児ぜんそくを経験された大人のぜんそく患者さんの反応

表情は変わりませんが、

● 治ったはずなのに・・・・疑問

● まさか・・・・困惑

● 驚きと悲しみ・・・・怒り

● 診断が違うのではないか・・・

● やっぱり・・・

心の中では様々な反応をされます。

子供のころのイメージがあまり良くなかったのかもしれません。

ぜんそくの治療目標は

● 治った感覚並みに全く症状がない

事です。

大人になってぜんそくになっても生活に支障がないこと

が治療の目指すところです。

治った感覚並みになると、治ったと勘違いをされる場合があります。

しかし、

● ご自身の判断で薬を減らしたり、やめるとまた咳が悪くなります


● きちんと検査をして判断しなければなりません

症状が全くなくても、検査をするとまだまだ薬を減らすことが出来ないことがよく分かります。

小児喘息があり、大人になって咳が止まらなければ喘息が出てきたかもしれません

下記の内容を参考にしてみてください

ぜんそくの薬の量の減らし方

ぜんそくの薬の減らし方