60歳代の女性(仮) 初診の咳が止まらない患者さん
当院で吸入器の使い方をどのようの教えているかご説明します。
患者さんによって様々なパターンがありますが、その中の一つです。
● 決してまれなことではなく、よくあるパターンの典型のまとめです
どのような感じかイメージを持っていただければと思います。
● 咳がとまらないようです
● 1週間前から夜も咳で起きてしまいます
● ほかのクリニックで良くなりませんでした
クリニックで診察と検査をしました。
● 気管支ぜんそくで小発作の状態
と診断になりました。
治療方法は内服と吸入器を用います。
では、スタッフより使用方法を座って一緒に教えてもらいましょう。
吸入器レルベアでの吸入方法の説明
・レルベアのトレーナーを用いてお話をすすめます
しかし
・いざ吸入する時に混乱してしまうようです
・お話した内容を受け入れるためには、一度自分の言葉に直さないとのみ込めません
・ささいなことまで気にかけてしまうようです
患者さんの気持ちに寄りそうと
・わけわかんなくなっちゃうから、ゆっくりやらせてほしい
・メモをみながら、やらせてもらいたい
・忘れそう、うまくできないかも!
・ひとつひとつやって下さいね
患者さんの思いに対してしたこと
・独り言を言いながら混乱してしまうので、メモの確認も患者さんのペースでゆっくり見守りました
・内容一つ一つ疑問がないかを確認しました
・とにかく焦らなくてもよいことを伝えました
・操作も一つずつ確認するように声をかけました
・できないことろは先に進まず、繰り返しお教えしました
その結果
・患者さんの性格をいかし、うまくできている部分をほめることで自信が持てた様子です
その後は安心され、家に帰ってからは、
・一時的なステロイドの飲み薬と発作用の吸入薬も上手に使用されました。
~次に来院して頂いたときは、笑顔で咳も止まり楽になったと喜んでおられました~
● その後も来院のたびに吸入方法を一緒に確認しました
・2回目まで混乱する様子がありました
しかし
・3回目の確認時には操作方法、吸気する強さは問題ありませんでした
今ではすっかり調子も良く、定期的に通院をされています。
以上が、当院で行っている患者さんへの吸入の説明方法です。
世間一般的には
● 使用方法の説明のみ
になりがちです。
当院においては
● 患者さん個人にあわせて、気持ちに寄り添いご説明します
投稿者プロフィール
- 2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。
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