体が温まるとじんましんが出る?温熱じんましんについて
こんにちは、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。
寒い季節や入浴後など、体が温まったときに「かゆみ」とともにじんましんが出ることはありませんか?
このような症状は、もしかすると「温熱じんましん」が原因かもしれません。
今回はその特徴と対策についてお話しします。
温熱じんましんとは?
温熱じんましんは、体が温まった際に皮膚にかゆみや赤い斑点が現れる症状です。
入浴や運動、暖房の使用など、体温が上がる状況で発症しやすく、一度出ると短時間で治まることが多いですが、繰り返し症状が出ることもあります。
原因
温熱じんましんは、体温の上昇や温度変化によって皮膚が刺激を受け、ヒスタミンという物質が放出されることで発症します。
特に以下のような状況で発症しやすいです:
- 入浴やシャワー
- 運動やストレッチ
- 暖房の効いた室内
- ストレスや緊張で体温が上がったとき
皮膚が敏感な方やアレルギー体質の方は、特に発症しやすい傾向があります。
症状
温熱じんましんの主な症状は以下の通りです:
- 体が温まると現れる赤い斑点や膨疹(ぶつぶつ)
- 強いかゆみ
- 症状が短時間で治まることが多い
- 時に全身に広がることもある
対策と予防方法
温熱じんましんを防ぐためには、以下のような対策が有効です:
- お風呂ではぬるめのお湯(38℃前後)を使用する
- 運動は適度に行い、汗をかいた後はすぐに清潔にする
- 暖房の設定温度を高くしすぎない
- 肌に優しい衣服や下着を着用する
- アレルギー体質の方は、食事や生活習慣の改善を心がける
治療について
温熱じんましんの治療は、原因に応じた対策が必要です。
症状が軽い場合は、日常生活の工夫で改善することもありますが、以下の場合は医師に相談してください:
- 症状が頻繁に出る場合
- 全身に広がるじんましんが出る場合
- 呼吸困難や顔の腫れを伴う場合(アナフィラキシーの可能性)
抗ヒスタミン薬が治療に使われることが一般的です。
当クリニックでは患者さんの症状に合わせた治療法をご提案します。
まとめ
温熱じんましんは、体温が上がることで発症するじんましんの一種ですが、予防や治療でコントロール可能な症状です。
生活の中で気になる症状がある場合は、無理をせずお気軽にご相談ください。
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック
山口裕礼
投稿者プロフィール
- 2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。
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