ぜんそくの治療と大切な事について

ぜんそくの治療について
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ぜんそく(喘息)で咳き込んだり、息苦しくなる理由として、
1. 空気の通り道(気道)が赤く腫れて、むくみます。
+
2. 普通なら咳き込まない、ちょっとした刺激で咳がでて、空気の通り道(気道)が「キュッ」と縮まります。
↓
● 空気の通り道が狭くなります。
↓
● 苦しくなります。
・ぜんそくの治療で大事なことは、1.2.の状態を良くすることです。
1.空気の通り道のむくみを取り(気道の炎症を抑える)
2.空気の通り道を拡げる(気道を拡げる)
2段構えの治療が主体となります。
1が基本治療で2が追加治療となります。
~基本治療~
● 吸入ステロイド薬
~追加治療~
● 長時間作用型β2刺激薬
現在は1.2.同時に治療ができる吸入薬は多く処方されています。
大人のぜんそくの治療で大事なことは
■ 軽症であっても、吸入のステロイドを使用すること
です。

ぜんそくは症状がないからこそ、継続して治療が必要です

ぜんそく=症状ではありません。
ぜんそく患者さんの中には
● 症状が出たときにだけ病院に行く
● 調子が悪い時だけ薬をつかう
● 調子がいい時は薬は使わない
など誤った認識をしている場合があります。
正しくは
● 症状がないときも病院に行く
● 調子が良いときも薬をつかう
ことです。
ぜんそくというと、
■ 咳や痰、ヒューひゅー、ゼーぜー、苦しい
などの、いま困っている症状を思い浮かべるかもしれません。
実は、そのような症状は、
ぜんそくという病気の全体像の目に見える一部分
■ 氷山の一角
です。
ぜんそくの根底には、アレルギーという体質による
■ 空気の通り道(気道)の慢性的な炎症
があります。
炎症とは空気の通り道(気道)の表面が荒れている、日焼けをしている、軽いやけどのような感じです。
皮膚の軽いやけどや、手荒れがひどくなると赤く腫れてむくむような感じです。
1. 空気の通り道(気道)も赤く腫れて、むくみます。
↓
2. 空気の通り道が狭くなります。
↓
3. 苦しくなります。
● 1.の状態がある程度よければ、症状はないかもしれません
● しかし、チョットした拍子に2.3へ移行します
ぜんそくの原因となったアレルギー体質がある限り、個人差、程度はありますが
● 日々、空気の通り道は(気道)、日焼けを起こしています
そのため、ぜんそくのない毎日の生活を維持するためには1.の調子を良くし続けなければなりません。
● 目に見える症状がないときでも
● 治療を毎日つづけることで
● 気道の表面を、良い状態を保ち
■ 症状が出ない毎日の生活を維持することが大切です
ぜんそくは、慢性的な病気です。
軽症の場合でも
■ 治療をつづけることが必要となります
イメージ的には
● 高血圧があるので、定期的に病院に行って血圧を測ってもらい、薬を出してもらう
● ぜんそくがあるので、定期的に病院に行って胸の音を聞いてもらい、薬を出してもらう
患者さんにとって分かりづらいのは
薬をやめてもすぐには悪くならない事が多いので、薬をしなくても大丈夫と思ってしまいます。
投稿者プロフィール

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資格:医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
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