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喘息と生物学的製剤:必要とされる専門性と適切な使用

内科

適切な使用には専門的な知識とスキルが求められます

喘息治療の一部として用いられる、生物学的製剤について語りたいと思います。

生物学的製剤は、重症喘息の治療において効果的なものとされていますが、その適切な使用には一定の専門性や経験、スキルが必要です。

喘息とは?

喘息は、気道が過敏に反応し、息苦しさや咳、痰などの症状を引き起こす病気です。

これらの症状は長期的に存在することが多く、日常生活を大きく制限することもあります。

生物学的製剤とは?

生物学的製剤は、バイオテクノロジーを利用して製造された薬剤で、一部の重症喘息患者さんに対する治療薬として使用されています。

現在、オマリズマブ(ゾレア)、メポリズマブ(ヌーカラ)、デュプルマブ(デュピクセント)、テゼペルマブ(テゼスパイヤ)の4種類が存在します。

それぞれの薬剤は特定のタイプの喘息に対して効果的であります。

例えば、オマリズマブは特定の種類のアレルギー性喘息に対して、メポリズマブやデュプルマブは特定の種類の重症喘息に対して有効とされています。

ただし、これらの薬剤は非常に高価であり、適切な使用には専門的な知識とスキルが求められます。

このため、これらの薬剤を使用するかどうかは、医師の専門性や経験、スキルによって大きく左右されます。

適切な使用の重要性

喘息の治療は、患者さんの症状や状態に応じて、多様なアプローチを組み合わせて行うものです。

生物学的製剤はその一部であり、あくまで他の治療法が効果を発揮しきれない場合に使用されます。

つまり、それ以前にできる事をすべて100%力を出し切った上で、生物学的製剤を用いることが考えられます。

しかし、残念ながら一部の医療機関では、基本的な診断や治療、評価が適切に行われていない状況下で、重症喘息とされて生物学的製剤が導入されている場合があるかもしれません。

これは、適切な専門的評価や治療を経て生物学的製剤を使用すべきであるという原則に反するものです。

高価な薬剤とその影響

生物学的製剤の高価さは、患者さんの生活にも影響を及ぼします。

治療費の増加は家計に大きな負担をもたらし、これが仕事や余暇活動の能力を損なう可能性もあります。

だからこそ、患者さん一人ひとりのライフスタイルや経済的な状況に合わせた治療計画が必要なのです。

さいごに

私たちは、生物学的製剤を適切に使用するための専門性を持つ医師として、最善の治療方針を提供することを約束します。

その一環として、難しい患者さんにおいて当院では、生物学的製剤の使用は、呼吸器・アレルギー専門医の医師2名の意見が一致した場合のみ導入されます。

喘息は多くの方々の生活に影響を与えますが、私たちはその負担を軽減し、より良い生活を送れるようサポートしていきます。

一緒に、最適な治療法を見つけていきましょう。

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。