クリニックだより

冷たいものを飲む・食べることが体に与える影響

冷たいものを飲む・食べることが体に与える影響 ~体を冷やさない習慣で健康を守る~

こんにちは。やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口です。

暑い季節や疲れた時に冷たい飲み物や食べ物を口にすると、リフレッシュした気分になりますよね。

しかし、冷たいものを摂りすぎることは、体に思わぬ影響を与えることがあります。

今回は、冷たいものが体に及ぼす影響と、その対策についてお話しします。

冷たいものを摂りすぎることで起こる主な影響

1. 消化器への負担

冷たいものを摂取すると、胃腸が冷やされ、消化酵素の働きが低下します。その結果、食べ物の消化吸収がうまく行われず、胃もたれや下痢などの症状が起こりやすくなります。

2. 血行不良

冷たいものが体内に入ると、血管が収縮して血行が悪くなります。これが体全体の冷えや疲労感を引き起こす原因になることがあります。

3. 自律神経の乱れ

冷たいものを摂りすぎると、体温調節を行う自律神経に負担がかかり、体調不良やストレスの原因となることがあります。

4. 冷え性の悪化

もともと冷え性の方が冷たいものを摂ると、体の芯が冷えて血行がさらに悪化します。その結果、手足の冷えや疲労感が強くなります。

冷たいものが呼吸器に与える影響

冷たいものを摂りすぎると、呼吸器にも影響を与えることがあります。

  • 咳や喉の不調: 冷たい飲み物が喉を直接刺激することで、咳が出たり、喉が荒れることがあります。
  • 気道の収縮: 冷たいものの影響で気道が収縮し、喘息やアレルギー性気管支炎の症状を悪化させることがあります。

冷たいものが皮膚に与える影響

腸内環境や血行不良が皮膚の健康に影響を与えることがあります。

  • 肌の乾燥やくすみ: 冷たいものによる血行不良が原因で、肌の代謝が低下し、乾燥やくすみが目立つようになります。
  • ニキビや吹き出物: 冷たいものの摂りすぎで腸内環境が乱れると、肌トラブルの原因になります。

冷たいものを控えるための工夫

1. 飲み物を常温や温かいものに変える

冷たい飲み物の代わりに、常温の水や温かいお茶を選びましょう。生姜入りのお茶やハーブティーなどは体を温める効果がありおすすめです。

2. 温かいスープや料理を取り入れる

食事に温かいスープや煮物を加えることで、冷えを予防しながら体に必要な栄養素を摂取できます。

3. アイスや冷たいデザートを控える

アイスクリームや冷たいデザートを摂る回数を減らし、温かい甘酒やホットフルーツティーなどの代替品を試してみてください。

4. 食材を工夫する

体を温める食材(生姜、ニンニク、根菜類など)を積極的に取り入れ、冷えを防ぎましょう。

当院での対応について

やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックでは、冷えや冷たいものが原因で呼吸器や皮膚に影響を及ぼしている場合には、症状に応じた漢方薬や生活改善のアドバイスをお伝えすることがあります。

必要に応じて専門医療機関へのご紹介も行っています。

健康を守るために自分を大切にする

冷たいものの摂りすぎは、気づかないうちに体に負担をかけることがあります。

生活習慣を見直し、体を冷やさない工夫をすることで、心身の健康を守ることができます。

当院では、患者さん一人ひとりの症状や生活に合わせたアドバイスを行っています。

気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 山口裕礼

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。