クリニックだより

花粉症、喘息、風邪、咳喘息およびアレルギー性咳嗽の違いと対処法

季節の変わり目に注意したい:花粉症から咳喘息まで

花粉症

原因と症状
特定の花粉に対するアレルギー反応によって引き起こされ、鼻水や鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみや充血などの症状が現れます。

治療法
抗ヒスタミン薬、鼻スプレー、アレルギー専用の目薬が一般的です。重症の場合は、生物学的製剤が選択されることもあります。

対処方法
外出時のマスクや眼鏡の着用、帰宅後の顔洗いや着替えで体に付着した花粉を減らします。

喘息

原因と症状
気道の炎症と過敏性により、息切れ、喘鳴、咳、胸の圧迫感などが起こります。

治療法
長期管理薬(吸入ステロイドなど)と速効性の救急薬(吸入β2刺激薬など)を使用します。

対処方法
引き金となる要因を避け、定期的な運動や禁煙が喘息管理に役立ちます。

風邪

原因と症状
ウイルス感染が原因で、喉の痛み、鼻水、咳、発熱などが特徴です。

治療法
主に対症療法で、十分な休養と水分補給が基本です。

対処方法
手洗いやアルコール消毒、マスクの着用で感染拡大を防ぎます。

咳喘息

原因と症状
花粉症などのアレルギー反応が引き金となり、主に咳を伴う喘息の形態です。

治療法
喘息と同様の治療薬が用いられますが、咳を主な症状とするため、特に咳を抑えるための治療が重視されます。

対処方法
アレルゲンへの曝露を避ける、定期的な治療薬の使用などが推奨されます。

アレルギー性咳嗽

原因と症状
アレルギー反応により、特に咳を主症状とする状態です。花粉症と同様のアレルゲンが原因であることが多いです。

治療法
アレルギーの治療に加え、咳を抑えるための薬剤が使用されることがあります。

対処方法
アレルゲンの回避、適切な室内環境の維持が重要です。



投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。