40歳代の男性(仮) 初診のぜんそく患者さん
当院で吸入器の使い方をどのようの教えているかご説明します。
患者さんによって様々なパターンがありますが、その中の一つです。
どのような感じかイメージを持っていただければと思います。
● 咳がなかなか良くならないため受診されました
● 1週間前から夜も咳で起きてしまいます
● ネコさんが大好きです
クリニックで
● 気管支ぜんそく
と診断になりました。
治療方法は吸入器を用います。
では、スタッフより使用方法を教えてもらいましょう。
吸入器レルベアでの吸入方法の説明
きちんと吸えると「ピー」と音が鳴るトレーナーを用います。
1回目、患者さんへ操作方法のみ説明します。
● では吸ってくださいというと…
吸う動作はしていますが、トレーナーはまったく音が鳴りませんでした。
スタッフが
● 上手に吸えると音がなるんですよ
と話すと患者さんは驚き、
● これではだめなんですね、出来るかな…と不安気です
そこで、
● そのためにお時間を頂いています、練習しましょう
とお話をさせていただき、上手に吸入できる方法をご説明していきます。
問題点
・吸入剤に慣れていません
・1回で吸わなくてはいけないというプレッシャーがあったようでうまく吸えていません
・吸うことに集中すると息止めを忘れてしまっています
使用方法の説明
スタッフには患者さんが不安に思っていることが分かりました
・ゆっくり練習しましょう
・出来るようになりますから大丈夫です
⇒スタッフの言葉でリラックスをして頂きます
・カバーを開けることで薬が1回分セットされるので、カバーを操作しなければ何回吸っても大丈夫です
・吸った薬が奥まで届いたイメージで息を止めるようにしましょう
★ 最初は音が鳴らず、2回目は短い音が鳴り、3回目でしっかりと音を鳴らすことが出来ました
患者さんも音が鳴ったことに喜んでおります
今回の結果をふまえて最終的にレルベアの処方が決定しました
患者さんに吸入方法を説明するとは
● できるように使用方法を説明するのはもちろんです
● 患者さんの気持ちに寄り添い、安心していただくことが重要と思われます
新型コロナウイルスに負けない吸入指導とは
投稿者プロフィール
- 2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。
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