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生理前に声が出にくい、出ない、かすれる、苦しくなる原因 - 月経前ぜんそく

内科

生理前に声が出にくくなる原因


生理は病気ではなく、女性特有のものです。

生理によって、女性の体内ではホルモンの分泌が変化します。

その影響で身体全体がむくむことがあり、声帯も むくむことがあります。

そうすると、声がかすれたり、出にくくなります。

声楽などをされる方は、気を付けられていると思います。

一方、生理前に声が出にくくなる原因として、声帯のむくみだけではなく

■ 空気の通り道がむくんで、苦しくなる

場合があります。

このような場合は、生理的な現象ではなく

■ 月経前ぜんそく


という病気が疑われます。

また、ぜんそくで治療をされていて、生理前に発作が起きるようならば

■ 月経前ぜんそく

が考えられます。

原因は 体の中のロイコトリエンという物質が関与しております。

生理前に声が出にくいのは、

■ 生理的な声帯の影響なのか、病気である ぜんそくなのか

話が大きく違ってきます。

どちらか判断するには生理前の空気の通り道(気道)の状態を検査することが重要です。

具体的には

● 呼吸機能検査:いわゆる肺活量検査(大きく息吸って―、吐いて―)

● 呼気一酸化窒素検査:ぜんそくの簡易的な検査

● モストグラフ:空気の通り道が狭いかどうかみます

を使用した検査が当院では行えます。

気になる場合はクリニックへ受診されてください。

優しい肺の検査 総合呼吸抵抗測定装置 モストグラフ

優しいぜんそくの検査 呼気一酸化窒素検査

世に一番普及している肺機能検査 スパイロメーター

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。