クリニックだより 内科

咳ぜんそくと気管支ぜんそくの違いについて(症状や治療)

内科

咳ぜんそくの患者さんの中には、ぜんそく(気管支ぜんそく)の患者さんもいます

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● 咳ぜんそくを一年中繰り返している

● 咳ぜんそくだが苦しい

● 咳ぜんそくで吸入しているが良くならない

● 咳ぜんそくで胸がヒューヒュー・ぜーぜーする

● 咳ぜんそくで咳が出ると苦しい

● 胸がぜーぜーしないから喘息(ぜんそく)ではないと言われた

● 咳ぜんそくでのどがつまった感じがする

このような患者さんが多く受診しますが、

9割以上は咳ぜんそくではありません

気管支ぜんそくです

咳ぜんそくの診断で大事なことは

● 胸がヒューヒュー・ぜーぜーした音を感じた事がない

● 咳き込んだときなど、息苦しさを感じた事がない

上記2点が非常に重要です。

別の言い方をすると、

● 胸がヒューヒュー・ぜーぜーした音を感じたことがある

● 咳き込んだときに息苦しさを感じた事がある

上記のいずれかの症状があれば、咳ぜんそくではありません

● 気管支ぜんそく

が疑われます。

胸がぜーぜー・ヒューヒューしない気管支ぜんそくもあります

咳ぜんそく(咳喘息)とぜんそく(気管支ぜんそく)における、治療の大きな違いは

● ぜんそく(気管支ぜんそく)であれば、症状が無くても吸入薬を使用し続ける必要があります

● ぜんそく(気管支ぜんそく)であれば、吸入のステロイドを使用することが大事です

以前に咳ぜんそくと言われていても、

息切れや胸の音を感じる場合はぜんそく(気管支ぜんそく)

と考えて治療をしたほうが良いと思われます。

多くのぜんそく(気管支ぜんそく)の患者さんを拝見していると、

● 以前に咳ぜんそく、といわれていた患者さん

は決して珍しくありません。

咳ぜんそく(咳喘息)はそのまま自然に治ることもあります。

しかし、

● 約30%がぜんそく(気管支ぜんそく)に移行するといわれています

皆様は咳ぜんそくから移行してきたのでしょうか。

お話を聞いたり、診察や検査をすると、

● 咳ぜんそくと診断されていた時点でぜんそく(気管支ぜんそく)

だったと思われる患者さんがおります。

花粉症などのアレルギー体質があり、発熱がない、止まらない咳で

● 咳ぜんそく

と診断されることが多くあります。

一時的に吸入の薬をすると咳の多くは収まると思われます。

咳ぜんそくか、ぜんそく(気管支ぜんそく)かを診断する際には専門性が必要です。

アレルギーが原因となる咳や息切れの診断や治療は特殊性があります。

呼吸器内科・アレルギー科における特有の検査が必要です

今まで年間を通して咳が出ていた患者さんが一年を通して調子が良くなります

咳ぜんそくと言われた場合、苦しければ気管支ぜんそくが疑われます

心当たりがあったり、気になる場合は

呼吸器内科・アレルギー科専門の医療機関

へ受診してください。

本日も、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックをご利用いただきありがとうございます


投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。