リウマチと咳の関係について
こんにちは、皆さん。今日はリウマチと咳の関係についてお話しします。
リウマチは主に関節に影響を与える病気ですが、実は関節以外の部分、特に肺にも影響を及ぼすことがあります。
その結果、咳が出ることがあるのです。
今回は、リウマチと咳がどのように関連しているのかをわかりやすく説明します。
1. リウマチと肺の病気
リウマチをお持ちの方の中には、肺に影響が出る場合があります。
特に「間質性肺疾患(かんしつせいはいしっかん)」という病気がリウマチの合併症として見られることがあります。
これは、肺の組織が炎症を起こし、硬くなる病気です。
間質性肺疾患の症状の一つに、乾いた咳が挙げられます。
もし、リウマチの治療中に乾いた咳が続く場合、早めに医師に相談することをお勧めします。
2. リウマチの治療薬と咳
リウマチの治療には、免疫を抑える薬が使われることが多いです。
これらの薬はとても効果的ですが、時々、副作用として咳が出ることがあります。
例えば、「メトトレキサート」などの薬は、まれに肺に炎症を引き起こすことがあります。
もし治療中に咳が出始めた場合や、咳が続く場合は、薬の影響も考えられますので、主治医に相談してください。
3. 感染症にも注意を
リウマチの治療で免疫が抑えられていると、風邪や肺炎などの感染症にかかりやすくなります。
これらの感染症も、咳の原因になることがあります。
特に季節の変わり目や体調を崩しやすい時期には、普段以上に感染症予防に努めましょう。
手洗いやうがい、マスクの着用など、基本的な対策が大切です。
4. 胸や呼吸に影響が出ることも
リウマチによる関節の炎症が、胸の関節や筋肉に影響を与えることがあります。
これにより、呼吸がしにくくなったり、咳が出ることがあります。
リウマチが原因で呼吸がしづらいと感じたら、すぐに医師に相談してください。
最後に
リウマチと咳には様々な関連性があります。
咳が続く場合や気になる症状がある場合は、放置せずに専門医にご相談ください。
早期の対応が、肺の健康を守る鍵となります。皆さんが安心して治療を続けられるよう、いつでもご相談に乗りますので、お気軽にお問い合わせくださいね。
引き続き、お身体を大切にしてください。
投稿者プロフィール
- 2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。
最新の投稿
- 内科2024年11月12日好酸球性肺炎、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症(ABPA)、そして喘息との関連について
- 内科2024年11月12日喘息とアレルギー性気管支肺アスペルギルス症について
- 内科2024年11月12日喘息と好酸球性肺炎:違い、注意点、そして合併について
- 内科2024年11月12日喘息で副鼻腔炎があり、もし医師にヌーカラ(メポリズマブ)やデュピクセント(デュプリマブ)を勧められたら?