クリニックだより 内科

吸入ステーション構想 - 吸入指導のハブ化

内科

吸入の仕方を習う場所はどこが良いか?

ぜんそく、慢性閉塞性肺疾患(COPD)など吸入器を使用する患者さんは今後右肩上がりで増えます。

吸入器は使い方をお教えしないと使用できません。

■ 院内で吸入を教えることが出来ればそれが最もよいです

現実的には、吸入の仕方を教える場所の多くは薬局が担っております。

しかし薬局によっては

● 吸入の教え方が分からないところ

● 吸入を教えるためのトレーナーがないところ

● 薬剤師が少なく、教える時間と場所がないところ

● 混雑の時間帯を避けて教えるため時間をずらすところ

● 教えるための技術を持っていないところ

様々な特性があります。

法律上、クリニックから薬局を指定することは出来ません。

患者さんが行く薬局によって、吸入できるようになるか否か大きく違ってきます。

患者さんから「吸入方法を教えてください」とは言いづらいと思います。

個々の薬局が、

● 誰にでも

● どこの病院、クリニックから来た患者さんであっても

皆が、同一レベルで吸入を教えることができれば理想的です。

残念ながら、前述した事情にて、そのような事は難しいかもしれません。

そこで、地域において吸入を教えることが可能な

■ 吸入ステーション

を作り、地域のハブとして機能すれば理想的です。

たとえば

● 薬局の帰りに立ち寄って、教えてもらう

● 家に帰って使い方が分からなかったので買い物の帰りによる

● 使用していて吸えているか否か分からないのでみてもう

などが考えられます。

吸入以外の利点として

● サルタノールだけ、メプチンだけを処方されているような患者さんを見つけることが出来る

などあります。

では、ボランティアとして、どこがハブとして機能する吸入ステーションとなるか・・・

当クリニックが役割をになっても構わないと思いますが、集患と思われるため、現実的には困難でしょう。

そこは、やはり

■ 薬局が一番の役割とは思います


投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。