2回目の確認が必要な理由
吸入器、吸入薬は主にぜんそく(喘息)や肺気腫、慢性気管支炎による慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者さんに処方します。
■ 吸入の仕方を初回にクリニックでお教えします。
(使い方をお教えしないと、使用できないのは当然です)
■ 2回目のときも吸入の仕方を一緒に確認をさせて頂きます。
(理由は後でご説明します)
2月に入り、90%以上の患者さんに初回と再受診の患者さんの吸入の方法を一緒に確認をさせて頂いております。
3月以降は、ほぼ100%確認をしています。
■ 2月3日より写真にある「吸入指導ファイル」を作りました。
・患者さん一人につき1枚の紙を使用しております。
・吸入をお教えする回数が多くなれば2枚3枚と増やせます。
・当クリニックは薬局で使用しているようなチェックリストはありません。
・スタッフが患者さん一人一人に吸入をお教えした際に、気づいたこと、注意をした方が良いこと、良い点、次回へ向けての申し送り・・・
など、スタッフが使いやすいように自分の言葉で記載して使用しております。
多くの言葉が記載されている場合もあれば少ない場合もあります。
● 2回目で再度確認が必要と思われた場合には3回目、4回目と一緒に確認をさせて頂きます
さて、吸入の確認は2回目も重要とは言われていますが、なぜだか具体的にご説明します。
■ 80%以上の患者さんは「吸うこと」に意識がとられ、「最初に息を吐く事」「吸った後に息を止めること」をお忘れです。
■ 数人の患者さんは、1回目の確認でトレーナーが鳴ったにもかかわらず、2回目でトレーナーが鳴りにくい状況でした。
2回目の吸入を確認することは重要だと分かっていただいたと思います。
投稿者プロフィール
- 2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。
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