吸入療法エキスパート試験当日の流れ:経験に基づくアドバイス
こんにちは、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。
先日、薬剤師の佐々木と共に「吸入療法エキスパート資格」の試験を受けてきました。
試験の資料は持ち帰れませんでしたが、当日の流れを覚えて書き起こしました。
これから試験を受ける方に、当日の雰囲気やスムーズな進行の参考になれば幸いです。
1. 実技試験の流れ
実技試験はグループごとに行われ、順番に試験会場へと案内されました。
• 待機中の注意事項
実技試験の待機室では、マスクを着用し、指定された席に座ります。
大きな荷物は後方の机に置き、会話や電子機器の使用は一切禁止されています。
読書のみが許可されており、スマートフォンやデジタル機器は完全に電源を切るよう指示されました。
私は本を持参していたので、のんびり待つことができました。
• 試験開始
実技試験が始まると、くじ引きで自分の試験台を決め、その番号の机に移動します。
評価者を患者に見立て、2種類のデバイスを使って吸入指導を行います。
これが試験のメインです。試験時間は20分で、私はフルティフォームとシムビコートを使い、約10分で終了しました。
佐々木はレルベアとスピリーバレスピマットを使用し、18分で終えました。
• ポイント
デバイスの操作説明の順序は多少前後しても問題ありません。
重要なのは、患者役の評価者にしっかりと伝えることです。
私はリラックスして臨むことで、スムーズに進めることができました。
また、20分以内に終了すれば早めに退出できるので、焦らずに落ち着いて進めることが大切です。
2. MCQ試験の流れ
実技試験の後は、MCQ(多肢選択式問題)試験が行われました。
こちらも指定された席で受験します。
• 試験の内容と進行
MCQ試験は60分間で、吸入療法に関する知識が問われます。
しっかり準備していれば、事前に学んだ内容が試験に反映されるため、安心して臨めます。
試験中は体調不良の場合のみ、試験監督者に許可を得て退出することが可能でした。
私はおおよそ10分ほどで問題を解き終えました。
• 終了後の手順
試験終了後は、解答用紙と問題用紙が回収されます。
全体的にスムーズに進行し、最後まで集中して取り組むことができました。
3. 試験に向けた準備とアドバイス
吸入療法エキスパート試験に向けて、以下のポイントを押さえておくと安心です。
• 参考書
「吸入療法エキスパートのためのガイドブック2023」を持っていれば、試験に必要な知識はすべてカバーできます。
事前にしっかり読み込んでおきましょう。
• 時間配分の大切さ
実技試験は20分という限られた時間で進行しますが、焦る必要はありません。
普段通りの吸入指導を行えば問題なく進められます。私自身もリラックスして臨むことができました。
• 日常の経験を活かす
試験内容は日常の業務に直結しています。普段から吸入指導を行っている方であれば、特に難しく感じることはないでしょう。
自信を持って取り組むことが成功のカギです。
最後に
吸入療法エキスパートは、全国の喘息患者さんに対して質の高い治療を提供するために非常に重要な資格です。
これから受験される方も、ぜひ挑戦してみてください。
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックは、皆さまの健康を第一に考え、今後も質の高い医療サービスを提供してまいります。