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大山加奈さんに学ぶ「喘息でも諦めない」生き方とケア法

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大山加奈さんに学ぶ「喘息でも諦めない」生き方とケア法

本日たまたまNHKをつけたら大山さんが出演されていました。

その内容をご紹介させていただきます。

喘息(ぜんそく)を抱えながらも、日本代表としてバレーボール界で活躍した大山加奈さん。

彼女の体験や日々のケアは、同じく喘息に悩む方々にとって大きな希望や参考となることでしょう。

この記事では、大山さんがどのように喘息と向き合い、夢を追い続けたのか、彼女が実践する喘息ケアやヨガのポーズ、さらにメッセージをもとに考えてみたいと思います。

幼少期からの喘息との戦い

大山さんは幼い頃から喘息に苦しんでおり、夜には横になれず、座イスに座って夜を過ごさざるを得なかったこともあるそうです。

喘息の発作中の苦しさは「100メートルダッシュを何本も繰り返した時の息苦しさがずっと続くようなもの」だと彼女は語ります。

このような状況では、走ったり運動することはとても困難であり、体育の授業なども参加できないことが多かったといいます。

バレーボールとの出会い

小学校1年生の頃、大山さんはバレーボールに出会いました。幼い彼女がチームでボールを追いかける姿に憧れ、喘息にもかかわらず「絶対にやりたい!」という強い気持ちを持ち続けました。

その決意が両親を説得し、ついにバレーボールを始めることができたのです。

最初は練習後に発作が起きることも多くありましたが、仲間と喜びを共有することが彼女の原動力となり、次第に体も強くなっていきました。

日本代表としての活躍と喘息管理

やがて、大山さんはその才能を発揮し、日本代表として活躍するまでになりました。

呼吸機能の低下がある中で、彼女は毎日の吸入薬や水分補給などを徹底し、不安を抱えながらも自分の体と向き合い続けました。

「自分の中で日本一や優勝という目標ができたことで、さらに体が強くなったように感じた」と語る大山さんの言葉からは、目標を持つことの大切さが伝わってきます。

日常の喘息ケアとヨガ

現役引退後も喘息との向き合いは続いています。

彼女は保湿を重視し、加湿器を家に複数台置き、マスクやのど飴を欠かさず持ち歩くなど、日常的にケアを徹底しています。

また、掃除もできる限りこまめに行い、発作が出ないよう環境を整える努力を惜しみません。

大山さんが取り組んでいる「ヨガ」も、彼女の喘息ケアに役立っています。

おすすめのポーズとして「ネコのポーズ」「魚のポーズ」「牛の顔のポーズ」などを取り入れており、深い腹式呼吸ができることで息が楽になるのだそうです。

大山さんからのメッセージ「自分の常識に縛られない」

喘息があるから「無理だ」と考えがちですが、大山さんはまず「できるかもしれない」という気持ちを持つことを勧めています。

実際に彼女はその気持ちで道を切り開き、充実した人生を歩んできました。私たちもその一歩を踏み出す勇気を持ち続けたいものです。

喘息は辛い症状ですが、大山さんのように病気と上手に付き合い、自分の目標や夢を諦めずに挑戦することが、心身の健康を保つために大切なことかもしれません。

やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 山口裕礼

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。