クリニックだより 内科

レルベアが吸えないのでフルティフォーム - 当院の吸入指導の具体的なイメージ 

内科

80歳代の女性(仮) 初診のぜんそく患者さん

当院で吸入器の使い方をどのようの教えているかご説明します。

患者さんによって様々なパターンがありますが、その中の一つです。

● 決してまれなことではなく、よくあるパターンの典型のまとめです

どのような感じかイメージを持っていただければと思います。

● 咳がとまらないようです

● 1週間前から夜も咳で起きてしまいます

クリニックで診察と検査をしました。

● 気管支ぜんそくで小発作の状態

と診断になりました。

治療方法は内服と吸入器を用います。

では、スタッフより使用方法を座ってご家族と一緒に教えてもらいましょう。

吸入器レルベアでの吸入方法の説明

きちんと吸えると「ピー」と音が鳴るトレーナーを用います。

トレーナーはまったく音が鳴りませんでした。

● 初診で小発作の状態ですので粉の吸入は難しいようです

● 医師にそのことを話し、吸入器の種類を変更しました


吸入器の種類の変更

レルベアは吸入できないため、フルティフォームで使用方法をお教えします。

患者さんの背景は・・・

・ご高齢のため、お一人で吸入する方法を学び、理解することが難しいようです

・娘様、夫などのご家族が同居しており、協力をしてもらえそうです

・その分、やや任せきりになってしまう心配があります

患者さんの気持ちに寄りそうと

・初めての薬だけど、娘に聞きながらなら出来るかしら、やってみよう

・表情は穏やかで不安感はみられないようです

患者さんの思いに対してしたこと

・覚えることが多くあるので、ご本人には「吸う動作」に集中していただきました

・その分、細かいことは、ご家族へお伝えしました

・準備や片づけなどはご家族に依頼しました

・患者さんが「できていること」「できるようになったこと」を言葉に出していただきました

そうすると、

・鼻から薬が漏れるのを防ぐために鼻をつまんだり、自分で工夫しております

・口のわきから薬が漏れているのを本人が自覚しており、気を付けながら吸入するようになりました

その結果

お一人での吸入が困難な場合、準備や片づけなどは支援者に依頼し、本人は吸う動作に集中してもらうことで、

● 吸入は難しくない

と感じてもらうことができました。

・患者さん自身はできることが増えることによって自信がもてました

そのため

・より状態が良くなるようにと吸入に工夫がみられるようになりました

~次に来院して頂いたときは、笑顔で夜も寝れたと喜んでおられました~

● その後も来院のたびに吸入方法を一緒に確認しました

ご自身の発言として

「もう合格だと思うけど・・・」



● 5回目の再受診の時に聞くことが出来ました

今ではすっかり調子も良く、定期的に通院をされています。

以上が、当院で行っている患者さんへの吸入の説明方法です。

世間一般的には

● 使用方法の説明のみ

になりがちです。

当院においては

● 患者さん個人にあわせて、気持ちに寄り添いご説明します

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。