クリニックだより 内科

春の花粉症の咳に吸入薬を使う注意点

内科

春が過ぎても吸入を続けたほうが良い場合があります

花粉症の時期になってきています。

● 鼻水、くしゃみ、鼻づまり

● 目のかゆみ

春だけの一時的な咳に対して、

● 吸入薬を使用しないと止まらない

患者さんもおられます。

多くの場合は、

● 咳ぜんそく

と言われる花粉症の時期の咳です。

しかし春の時期に

● 胸がぜーぜーする

● 苦しくて寝れない

● 呼吸がヒューヒューする

患者さんがおります。

● 胸がぜーぜーしたり、苦しい場合は気管支ぜんそく

です。

春のみに咳の症状が出て悪くなるため、春のみの治療をしがちです。

しかし、本来は一年を通して少しながらの症状あるが、春に悪化しているだけです。

少しながらの症状とは、

・かぜをひくと咳が長引く

・いつものどが痛くなる

・坂道で息苦しさを感じる

・痰がらみが多い

・咳払いする

・かぜを引くが熱はない

・時々胸がぜーぜーする

・かぜをひきやすい

このような場合が多いです。

● 自分自身で軽いぜんそくの症状に慣れている

ため、とくに病気とは思っていないようです。

しかし、花粉が多い春になると一気に悪くなりがちです。

● 気管支ぜんそくは一年を通して吸入を使用する

ことが重要です。

今まで季節だけ吸入を使用していた患者さんの中には、本来は1年を通して治療をしたほうが良い場合が多くあります。

自身で症状ないと思っても一年を通して治療すると、

・以前と比べて一年を通して調子よい

・かぜをひかなくなった

・坂道が楽になった

・ぜーぜーすることがなくなった

・咳が出てもすぐに収まる

・痰が少なくなった

・のどが痛くなくなった

と喜ばれることが多くあります。

季節だけの治療で良いのか否かを判断するには専門性が必要です。

呼吸器内科・アレルギー科における特有の検査が必要です。

春の花粉症の時期の咳はアレルギーの咳が出やすくなります


投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。