咳ぜんそくの患者さんの中には、ぜんそく(気管支ぜんそく)の患者さんもいます
咳ぜんそく(咳喘息)はそのまま自然に治ることもありますが、
● 約30%がぜんそく(気管支ぜんそく)に移行するといわれています
多くのぜんそく(気管支ぜんそく)の患者さんを拝見していると、
● 以前に咳ぜんそく、といわれていた患者さん
は決して珍しくありません。
皆様は咳ぜんそくから移行してきたのでしょうか。
お話を聞いたり、診察や検査をすると、
● 咳ぜんそくと診断されていた時点でぜんそく(気管支ぜんそく)
だったと思われる患者さんがおります。
花粉症などのアレルギー体質があり、発熱がない、止まらない咳で
● 咳ぜんそく
と診断されることが多くあります。
一時的に吸入の薬をすると咳の多くは収まると思われます。
咳ぜんそくの診断で大事なことは
● 胸が「ヒューヒュー」「ぜーぜー」した音を感じた事がない
● 咳き込んだときに息苦しさを感じた事がない
上記2点が非常に重要です。
別の言い方をすると、
● 胸が「ヒューヒュー」「ぜーぜー」した音を感じたことがある
● 咳き込んだときに息苦しさを感じた事がある
上記の症状があれば、咳ぜんそくではありません。
● 気管支ぜんそく
が疑われます。
咳ぜんそく(咳喘息)とぜんそく(気管支ぜんそく)における、治療の大きな違いは
● ぜんそく(気管支ぜんそく)であれば、症状が無くても吸入薬を使用し続ける必要があります
● ぜんそく(気管支ぜんそく)であれば、吸入のステロイドを使用することが大事です
以前に咳ぜんそくと言われていても、
● 息切れや胸の音を感じる場合はぜんそく(気管支ぜんそく)
と考えて治療をしたほうが良いと思われます。
当院で咳ぜんそくか、ぜんそく(気管支ぜんそく)かを診断する際には、
1.問診
↓
2.診察
↓
3.総合呼吸抵抗測定装置(モストグラフ):空気の通り道のむくみの検査
↓
4.呼気一酸化窒素検査:ぜんそくの検査
↓
5.呼吸機能検査:肺活量と息の吐きだしやすさの検査
↓
6.検査結果の説明
↓
7.診断
↓
8.治療の説明
↓
9.薬の使用方法の説明
↓
10.会計
上記のような流れで咳に対する診断と治療を行っていきます。
クリニックのスタッフが患者さん一人につき一人、つきっきりで検査をします。
● 咳が良くなれば、仕事が効率よくなります
● 咳が良くなれば、夜よく寝れます
● 咳が良くなれば、息切れが良くなります
● 咳が良くなれば、周囲を気にすることが無くなります
● 咳が良くなれば、観劇、コンサートなどが楽しみになります
咳が続く場合はクリニックの受診を考えてみてください。
当クリニックのアレルギー検査は必要と判断すれば血液検査でします。
こきゅうの検査は
3.総合呼吸抵抗測定装置(モストグラフ):空気の通り道のむくみの検査
↓
4.呼気一酸化窒素検査:ぜんそくの検査
↓
5.呼吸機能検査:肺活量と息の吐きだしやすさの検査
の過程になります。
レントゲンは必要に応じて検査します。
目に優しい問診票の一部抜粋:イワタUDフォント
優しい肺の検査 総合呼吸抵抗測定装置 モストグラフ
優しいぜんそくの検査 呼気一酸化窒素検査
優しいレントゲン検査
世に一番普及している肺機能検査 スパイロメーター
優しい採血
投稿者プロフィール
- 2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。
最新の投稿
- 内科2024年11月22日GSK吸入療法Webセミナー 無事終了のご報告
- 内科2024年11月21日のどを守って喘息を悪化させないために:徹底ガイド
- 内科2024年11月21日秋の喘息管理:季節の変わり目に注意を
- 内科2024年11月21日鼻炎、副鼻腔炎と咳の関係について