クリニックだより 内科

4月20日ごろから咳が悪くなっている理由

内科

PM2.5の影響かもしれません

4月20日ごろから急に咳の患者さんが多くなっています。

● 夕方からの咳が止まらない

● 息が苦しい

● 咳で夜寝れない

● しゃべると咳が出る

● 胸がヒューヒューする

● 喘息が悪化した

● のどが痛くなって咳が止まらない

熱もないから様子を見ていたら夜間は特に、下の絵にあるような

小発作から中発作の症状

となってクリニックに受診されます。

微小粒子状物質(PM2.5)は粒子の大きさが非常に小さいです。

そのため、肺の奥まで入ることから人体に影響が出ます。

代表的なものはアレルギー症状が悪さをします。

しかし、

PM2.5自体の濃度はそれほど高くないですが、20日以降の発作はいつものパターンより悪い印象です。

ヒノキ花粉は少なくなっていますが、まだ飛んでいます。

花粉とPM2.5が合わさると・・・・花粉が爆発してぜんそくになる!

通常の花粉であれば鼻の粘膜までですが、“爆発”すると気管支や肺にまで入り込んでしまい、喘息の原因にもなるといわれています。

 埼玉大学理工学研究科教授の王青躍先生

そのため、咳と発作が急に増えていると思われます。

対処法

● 屋外ではマスクの着用

● 屋内では外から帰ってきたら手洗いとうがい

● 洗濯物を外の干すのは控える

● 布団を外に干すのを控える


下にPM2.5に関する情報のリンクを貼りました。

ご参考にしてください。

PM2.5分布予測 – 日本気象協会 tenki.jp

微小粒子状物質(PM2.5)について – 神奈川県ホームページ

環境省_微小粒子状物質(PM2.5)に関する情報

アレルギーが原因となる咳や息切れの診断や治療は特殊性があります。

呼吸器内科・アレルギー科における特有の検査が必要です

心当たりがあったり、気になる場合は

呼吸器内科・アレルギー科専門の医療機関

へ受診してください。

今回の症状はいつものパターンより悪い印象があります。

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。