「トレチノイン酸」って?皮膚科医の使い方

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トレチノイン酸(オールトランスレチノイン酸、レチノイン酸)は、美肌を作るビタミンA(レチノール)の誘導体です。
トレチノイン酸の生理活性はビタミンA(レチノール)の約100倍といわれています。
トレチノイン酸の作用
・ピーリング作用:古い角質をはがします
・皮膚のターンオーバーを促す:細胞分裂により肌の再生を促します。
・皮脂の分泌を抑える。
・肌のハリがUPする、小じわが減る:コラーゲンやヒアルロン酸の再生を促します。
「ハイドロキノンを塗って、だいぶシミが薄くなったけど、もっと早く効果を出したい!小じわも一緒にケアしたい!!」
というときに、トレチノイン酸とハイドロキノンを一緒に使うとより効果的です。

当院のトレチノイン酸は0,05%(3400円)、0.1%(4000円)と二種類ご用意しています。
<使い方>
・洗顔後化粧水、乳液などで肌を整えた後にトレチノイン酸をシミの部分、小じわが気になる部分に塗ります。
・ハイドロキノンを併用している場合は、トレチノイン酸を塗った上からハイドロキノンを塗ります。
使用前

使用2週間後
3,4日で赤みが出てきて、皮がむけてきます。皮むけのピークは2週間程度です。
私(副院長)は0.1%トレチノイン酸を使用しています。
赤みが出ている間はチークは不要な状態、皮むけはリキットタイプのファンデーションを使うと、数日間はよれが目立つので、日焼け止めをきちんと塗って仕事中はマスクで隠してしまいます。
(赤みや皮むけは個人差があります。皮むけ、赤みが強い場合は医師にご相談ください。)
トレチノイン酸は外用を始めてから1か月で一度使用を中止してください。
(ハイドロキノンはそのまま続けてぬっていきましょう)
トレチノイン酸は使用を続けると肌に慣れが出てしまい、効果が出なくなるため、1か月で中止していただいています。
再開する場合は中止後1,2か月たってからをお勧めしています。

「どうしても皮むけ,赤みが出るのは嫌だ!」
という人には
セルニュープラスDR VAエッセンス

トレチノイン酸の皮むけは嫌!でも肌にハリは欲しい!!という方にはこちらをお勧めします。
こちらのクリームは継続的な外用が可能です。
化粧品として含むことができる、「最大量のレチノール」と、コエンザイムQ10が配合されており、目元、口元などをふっくらしたハリ肌へ導きます。
ご興味ある方は是非クリニックでお試しください。
皮膚科 山口奈央
投稿者プロフィール

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資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
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