ぜんそくの患者さんは何かしらのきっかけで症状が悪くなることがあります
症状が悪くなるとは、咳が悪化する、痰が増える、苦しくなってきた、胸がぜーぜーするなどです。
どのような時に誘発されるか下記に挙げさせていただきました。
● アレルゲン
室内(室内塵ダニ、動物由来、真菌類)
屋外(花粉、真菌類、野外昆虫類)
例えば猫がいる友人宅に行ったときに症状が悪くなることがあります。
● 大気汚染(屋外、屋内)
産業スモッグ、光化学スモッグ
● 呼吸器感染症
RSウイルス、ライノウイルス
かぜをきかっけに症状が悪くなることがあります。
● 運動ならびに過換気
喘息患者は、激しい運動をすると喘息発作になることは良く知られています。
運動誘発喘息(exercise induced asthma :EIA) と言います。
● 喫煙
ぜんそくの症状を悪化させます。
また吸入ステロイドの効果も弱めます。
● 気象
喘息の発作が春・秋の季節の変わり目、気候の不安定な時期に出やすいことは古くから良く知られた事実です。
梅雨や秋雨の時期、移動性高気圧や台風の近づいた時、寒冷前線の通過する時に喘息症状が悪化します。
● 食品・食品添加物
着色料にて症状が悪くなる患者さんがおられます。
● 薬物
解熱鎮痛剤にて発作を起こす患者さんがいます。
アスピリン喘息と呼ばれます。
● 激しい感情表現とストレス
ストレスが続くと自律神経やホルモンのバランスは崩れて身体に様々な影響が出ますが、気管支の収縮は緊張に傾きます。
● 刺激物質(煙、臭気、水蒸気など)
化粧品や、ヘアスプレー、接着剤、生花などの強い臭気でも誘発されます。
● 二酸化硫黄・黄砂
二酸化硫黄と二酸化窒素は、吸入すると気道を収縮させて喘息症状を悪化させます。
● 月経
女性の喘息患者では月経前または月経中に喘息症状が悪化することがあります。
● 妊娠
喘息の女性患者が妊娠したとき、
喘息が悪化する人が1/3、良くなる人が1/3、変わらない人が1/3と言われています。
● 肥満
肥満の患者さんが減量することにより喘息症状が改善することが報告されています。
● アルコール
飲酒すると喘息患者の約半数が喘息症状の増悪を経験します。
これはアルコール誘発喘息と呼ばれています。
● 過労
下にある内容もあわせてご覧ください
投稿者プロフィール
- 2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。
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