喘息(ぜんそく)治療には目標があります
外来で喘息の患者さんにお話を聞くと
「咳はいつも出ているけど、治らないと思っていた」
「喘息だから、症状がもっと良くなるとは思っていなかった」
「いつもの症状だから仕方がないと感じていた」
など
喘息だから・・・・と現在の症状で妥協している方がおられます。
ぜんそくには治療の目標があり、
ガイドラインには
・健常人と変わらない日常生活が送れること
正常な発育が保たれること
・正常に近い呼吸機能を維持すること
・PEFの変動が予測値の20%未満
・PEFが予測値の80%以上
・夜間や早朝の咳や呼吸困難がなく十分な夜間睡眠が可能なこと
・喘息発作が起こらないこと
・喘息死の回避
・治療薬による副作用がないこと
・非可逆的な気道リモデリングへの進展を防ぐこと
と記載されていますが、
すなわち、症状が全くないことが 「良い」 とされています。
現在の治療にもう少し工夫をすれば症状がもっとよくなる患者さんもおられます。
もちろん最大限に治療を行っていても喘息の症状で苦しんでおられる患者さんもおられます。
担当医の先生とご相談をしてみてください。
投稿者プロフィール
- 2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。
最新の投稿
- クリニックだより2024年12月23日調子が良い日も悪い日もある理由
- クリニックだより2024年12月23日生理痛と下腹部の冷えに腹巻をおすすめする理由
- クリニックだより2024年12月23日生理痛と下腹部の冷えについて:呼吸器内科と皮膚科からの視点
- クリニックだより2024年12月22日高倉健さんに学ぶ「人を想う美しさ」 ~藤沢周平の『蝉しぐれ』から~