咳で困ったら、呼吸器内科・アレルギー科専門への受診も大事な選択肢
9月に入り、台風や暴風雨で咳や呼吸困難感が悪くなる患者さんが受診されます。
長引く咳で耳鼻科の先生に、呼吸器内科に行くように言われた
と患者さんが受診されます。
● かぜで、のどが痛くなって咳が出てきた。
耳鼻科に行って、のどは良くなったが咳が止まらない。
● かぜで、鼻水と咳が出たので耳鼻科にいった。
鼻は良くなったが咳が止まらない。
● 耳鼻科でかぜは良くなったが、咳が長引く。
● 耳鼻科で吸入器が出て、咳が良くなったので薬をやめたら咳が出てきた。
● 耳鼻科でアレルギーの咳と言われたが咳が良くならない。
● 耳鼻科で咳ぜんそくのようだと言われたが良くならない。
このような場合に耳鼻科の先生は呼吸器内科への受診をお勧めします。
耳鼻科と呼吸器内科・アレルギー科の咳のイメージ
のどから上の咳は耳鼻科領域の咳です。
のどから下の咳は呼吸器内科・アレルギー科が専門となります。
とくに、気を付ける症状
● なんとなく胸苦しさを感じる
● 胸がぜーぜー、ヒューヒューする
● 夜せきで寝れない
● 息切れがする、息苦しい、胸苦しい
● 寝入りや朝方に咳で目が覚める
● 痰が詰まって苦しい
このような場合の多くは
気管支ぜんそく
が疑われます。
呼吸器内科・アレルギー科が専門の医療機関に受診が必要です。
● 治療は主に吸入器を使用します
● 咳が治ったら薬はやめることはしません
● 薬をやめるとまた咳が出てきます
長引く咳の場合は呼吸器内科・アレルギー科特有の検査が必要です。
咳の原因がのどから上か下かを判断します
それによって診断名、薬の種類や使用期間がすべて異なってきます。
耳鼻科で改善しない咳は呼吸器内科・アレルギー科へ
投稿者プロフィール
- 2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。
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