症状が無くても、可能な限り続けること
大人のぜんそく(喘息)において治療をやめられるか否かを相談すると、多くは下に記載した意見になります。
■ 治療期間はそれぞれの患者さんで異なります
■ 薬を減らしたり止めると、時々あるいは少なからず再発します
■ 長く治療を続けていく必要があります
■ たとえ症状がなくなっても、長く続けることが基本です
■ ぜんそくを起こしやすい体質は変わらないため、一度治っても再び悪化することがあります
■ まずは医師と相談しながら、薬による治療を続けて、症状がでない状態を継続させることを目指しましょう
■ 吸入ステロイドに関しては中止せずに、ずっと続けておいたほうがいいという意見が現在の主流です
■ 自分の判断で治療を中止することは良くありません
■ 症状がなくても予防治療をできるだけ続けた方がよいとされています
■ 根気よく続けましょう
やや、あいまいな言い方もあるかもしれませんが、結局は
● 症状が無くても、可能な限り続けること
が分かりやすい言い方かもしれません。
なぜか?
ぜんそく(喘息)はアレルギーによる体質による病気です。
・アレルギー体質は、遺伝や環境などが原因といわれています。
環境の一因として、気密性の高い住居と、ペットを自宅内で飼育するという生活習慣の変化もあります。
アレルギーの代表的な病気として
● 花粉症、アレルギー性鼻炎
がありますが、
● 治る、完治するということは、なかなか難しいです
もちろん何らかの影響により体質が変化して治ることもあるかもしれません。
一般的には、
症状を抑える、といった方が分かりやすいと思います。
● ぜんそく(喘息)も同じく体質であり、治る、完治するということは、なかなか難しいです
● 薬は続けますが、薬の量は可能なかぎり(症状が出ない限り)減らしていきましょう
● 薬を続けることによって、ぜんそくの症状を抑えましょう
投稿者プロフィール
- 2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。
最新の投稿
- クリニックだより2024年12月22日高倉健さんに学ぶ「人を想う美しさ」 ~藤沢周平の『蝉しぐれ』から~
- クリニックだより2024年12月22日高倉健さんと酒井雄哉大阿闍梨の対談 ~「一日一生」の教え~
- クリニックだより2024年12月22日高倉健さんに学ぶ「道を究める心」 ~比叡山延暦寺・酒井雄哉大阿闍梨との交流~
- クリニックだより2024年12月22日高倉健さんに学ぶ「思いやりの心」 ~介護をしている方へのメッセージ~