クリニックだより 内科

アドエアとホクナリンの併用はやめた方が良い理由

内科

気管支拡張剤が重複しているのでホクナリンは必要ありません

本日も、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックをご利用いただきありがとうございます。

アドエアとホクナリンテープを一緒に使用している患者さんを拝見したことがあります。

アドエア

● 吸入ステロイドと吸入気管支拡張剤

が一緒に入っている吸入薬です(1回吸うことで両方の薬の効果が期待できます)。

ホクナリンテープ

● 気管支拡張剤

で体に貼ることで皮膚から薬が吸収され、効果を発揮します。

アドエアとホクナリンテープの気管支拡張剤の種類はほぼ同様な薬です

アドエアだけでホクナリンテープの効果を発揮していますので、ホクナリンテープの追加は必要ありません

アドエアとホクナリンテープを一緒に使用していて、

● 手の震えや、胸の動悸を感じる場合

は気管支拡張剤の副作用と考えます。

担当の先生にご相談をしてみてください。

現在、アドエアを使用していても・・

・夜間朝方に咳が出る

・痰がからむ

・坂道で息切れがする

・なんとなく苦しい

・会話で咳が出る

このような症状が出ている場合に薬を強化する必要があります。

● アドエアを強化する

● テオドールやユニフィルなどのほかの作用を持った気管支拡張剤を追加する

● オノンやシングレアなどの抗アレルギー薬を追加する

いくつかの選択肢があります。

現在の症状に合わせて選びます

● 咳を止めるのか?

● 気管支を広げるのか?

● 痰を減らすのか?

● アドエアは使えているか?

アレルギーが原因となる咳や息切れの診断や治療は特殊性があります。

呼吸器内科・アレルギー科における特有の検査が必要です

心当たりがあったり、気になる場合は

呼吸器内科・アレルギー科専門の医療機関

へ受診してください。

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投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。