これでわかるサルタノールと吸入ステロイドについて

2018.9.7 内科

ぜんそくの薬は目的に応じて２種類あり、ぜんそく治療の基本です

本日も、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックをご利用いただきありがとうございます。

●　長期管理薬（コントローラー）発作を起こさないように予防する薬

　・いいときほど毎日一生懸命継続して使用し、発作を起こさないようにする薬です。

　・苦しくないときでも忘れずに続けていくことが大切です。

　・第一選択薬はレルベアなどの吸入ステロイドです。

●　発作治療薬（リリーバー）：発作が起きたときの薬

　・発作時（せき込みや息切れ）に使用し、速やかに症状を改善します

　・この薬の使用頻度が喘息コントロールの状態のめやすとなります。

　・第一選択薬はメプチンやサルタノールです

患者さんの中には発作治療薬を誤った認識を持たれている方がおります。

●　苦しいときの最終手段として使う

●　薬剤師さんより本当に苦しくなった時に使うように説明を受けた

●　極力使わないように我慢をする

●　副作用が怖い薬など

いずれも間違った内容なので、当院ではこのような説明は一切しません。

苦しくなって我慢しているうちに、薬が充分吸えない状態になってしまいます。

このような説明を受けたら誰でも発作治療薬は絶対に使用しません。

いつもとちょっと違う、息が重いというくらいで発作薬を使ってみると、あまりひどくならずにすむ場合があります。

苦しいのを我慢していると・・・

気道が狭くなって吸っても薬が中まで入っていかない状態になり、薬が効きにくくなります。

効果的なタイミングは

●　少し調子がおかしいなと思い始めたとき、

●　それから苦しさが一段落したけど、まだ少し症状が残っているとき

このように使うと症状を和らげ、元の状態に早く戻れます。

怖いと思わずにまずは一度使ってみることです。

そうすると、

・すぐに良くなった

・何も怖くない

と多くの患者さんは言われます。

副反応が出た患者さんでも、

・少し手が震えたけど大したことなかった

・少し動悸がしたがしばらくすると落ち着いた

・１回２吸入ではなく１吸入だったら大丈夫だった

と感じられます。

発作のピークの真っ最中は効果が感じにくい場合があります。

サルタノールが効果ないような発作の場合は全身のステロイドが必要な場合があります。

そのような場合は早めに医療機関への受診をおすすめします。

いつも、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックをご利用いただきありがとうございます。

サルタノールの使いすぎが良くない理由

投稿者プロフィール

院長：山口裕礼（やまぐちひろみち）: 2017年1月、希望が丘（神奈川県横浜市）にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。

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