🍬吸入薬を使うと「口の中が白くなる」?~カンジダ症と甘いものの関係~

こんにちは。
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。
吸入薬、特にステロイドが含まれるタイプを使用している患者さんの中には、

「口の中に白いできものができた」
「舌がヒリヒリする」
「味が変わった気がする」
そんな違和感を感じる方がいらっしゃいます。
これ、実は「口腔カンジダ症」という状態かもしれません。
口腔カンジダとは?
「カンジダ」は、もともと体の中にいる常在菌のひとつ。
健康なときは何の問題もありませんが、
免疫が落ちたり、環境が変化すると増えて、舌や口の中に白っぽい苔のようなものをつくることがあります。

吸入ステロイド薬を使用すると、口腔内の免疫環境が一時的に変化し、カンジダ菌が増えやすくなることがあります。
でも、同じ薬を使っていてもカンジダになる人・ならない人がいます
実際、同じ吸入ステロイド薬を使っていても、
カンジダになりやすい方と全くならない方がいます。
これまで多くの患者さんを診てきた中で、ちょっと気になる傾向があります。
それは、
「カンジダになりやすい方は、甘いもの(お菓子など)をよく食べていることが多い」ということ。
これはあくまで診察室での印象ではありますが、

これからは、甘いものを控えたらカンジダ症状が出にくくなる方もいらっしゃると思ます。
甘いものとカンジダの関係
実は、糖分の摂りすぎはカンジダ菌の増殖を助ける可能性があります。
カンジダ菌は糖分をエネルギーにして増殖するため、
口の中に糖分が多く残ると、菌にとって“住みやすい環境”になるわけです。
さらに、甘いお菓子をよく食べている方は、
・うがいの回数が少ない
・就寝前にも甘いものを摂る
・夜間に口呼吸になりやすい
など、カンジダが繁殖しやすい生活パターンになっていることもあります。
吸入薬の効果も落ちてしまうことが…
さらに注意したいのが、カンジダにより口の中や喉に違和感があると、吸入薬を正しく吸えなくなることです。

「薬を吸うと喉がヒリヒリする」
「のどが痛くなる」
「声がかれる」
「苦みが気になる」
という理由で使用回数を減らしたり、自己中断してしまう方も少なくありません。
結果として、喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)の症状が悪化してしまうケースもあります。
対策はとてもシンプルです
口腔カンジダを予防するために、次のような工夫を取り入れてみましょう:
✅ 1. 吸入後は必ず「うがい」
特にステロイド吸入後は、水でしっかりうがいすることで、薬剤の残留を減らせます。
✅ 2. 甘いお菓子を控える
特に「寝る前」のお菓子や、口に残りやすい飴・チョコレートはカンジダ菌の増殖に要注意です。
✅ 3. 口腔ケアを習慣に
日々の歯磨き・舌磨き・保湿ケアも大切です。
まとめ 🌿
口腔カンジダ症は、吸入薬を使っている人にとって、よくあるけれど不快なトラブルです。
ですが、うがいと食生活の見直しだけで、かなり予防することができます。
「最近、吸入薬を使うと違和感がある」
「甘いものをよく食べているけど、大丈夫かな…?」
そんな不安がある方は、お気軽に当院へご相談ください。
私たちは、患者さんが無理なく吸入薬を続けられるよう、生活のちょっとしたコツも一緒に考えていきます😊
- 山口裕礼
- 日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本アレルギー学会認定アレルギー専門医
日本喘息学会認定喘息専門医
日本内科学会認定内科医
日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士
内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー
漢方コーディネーター
日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士・腸内環境解析士
管理健康栄養インストラクター
日本温活協会認定温活士
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ
ローズソムリエ®(バラ資格)


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