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シーブリ オンブレス ウルティブロ 違い、使い分け、分類、効果 ー慢性閉塞性肺疾患 COPD

内科

慢性閉塞性肺疾患(COPD)と診断された患者さんは

シーブリ オンブレス ウルティブロ

などの吸入薬を処方された経験があると思われます。

それぞれ色や名前は違いますが、形は全く同じです。

全く形が同じであることから、どの薬がどのような効果があるかご存知の患者さんは多くなく、混乱あると思われます。

簡単にご説明しますと上の絵の通りです。

薬の使用パターンを考えると

シーブリのみ使用している患者さん

オンブレスのみ使用している患者さん

①+② シーブリオンブレス両方使用している患者さん(まれとは思いますが・・・)

ウルティブロのみ使用している患者さん

上記のパターンが一般的です。

その中で

⇒ ①+②シーブリオンブレス両方使用している患者さんは③ウルティブロのみ使用の方が効率的と考えます。

⇒ ①シーブリのみ使用している患者さん、もしくは

  ②オンブレスのみ使用している患者さん

  で、息切れが強いようであれば

  ③ウルティブロのみのみ使用へ変更を考慮しても構いません。

もちろん、今使用している薬剤や吸入方法で病気の調子が良いならば、現在使用している薬を継続して全く問題ありません。

薬の量が増えて負担になる場合や現在の病気の調子が悪い場合は、担当の先生にご相談しても良いと思われます。

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。