3回目の吸入確認、吸入ガイダンスをしてみて分かったこと
吸入器は主に、
ぜんそく(喘息)、咳ぜんそく、慢性気管支炎、肺気腫、慢性閉塞性肺疾患(COPD)
で用いられます。
初回の吸入ガイダンス
・通常で用いる吸入器と発作時用の薬の使い方二つをご説明します。
・吸入器の操作自体が初めてですので一からお教えします。
・どの程度の力で吸ったらよいかお教えします。
・吸う力が弱いと判断したら、弱い力でも吸える薬に変更します。
・上の入れ歯をされている場合、吸入器に口を当てた時に入れ歯が下に落ちる場合があるので、確認が必要です。
・その他の注意点を説明します。
2回目の吸入確認(1~2,3週間後)
・一から操作していただき、吸入をできているか一緒に確認します。
・初回で吸えていても、2回目で吸う力が弱ければ、吸入する力加減を確認します。
・声がかれるようでしたら、薬の種類を変更します。
・最初に息を吐き出すこと、吸入した後の息止めを忘れがちですので確認をします。
3回目の吸入方法の確認(3~6週間後)
(1,2回目の吸入方法で特に問題なければ省略します)
・多くの患者さんは上手に吸えています。
・患者さんは吸入の効果を実感できてきている時期です。
・薬の効果を実感しているため、今後も中断せず、継続的に吸入できるように動機づけができます。
・1回目、2回目で吸入の手順を確認し、3回目でより効果的な吸入方法について考えられます。
・どの程度の力で吸えば良いかを繰り返しお教えして、感覚として身に付けていただきます。
・粉の吸入薬をもっと吸えるように、吸入口を逆さにして吸っている患者さんもおられました。再度適切な使用方法をご説明します。(1回目、2回目は問題ありませんでした)
・細かな手技や吸入する回数を覚えられないようなお年寄りでは、継続した吸入確認が必要と思われます。
・吸入を毎日やっていると医師の前では報告しているが、実際はやられていない患者さんもおります。(調子が良くなりましたので、お気持ちもわかります)
・3回目の吸入の確認することで、継続的な必要性を分かっていただきます。
~院内で吸入の仕方をお教えることで一番良かった点~
● クリニックと患者さんとの、人と人との距離が縮まることです
投稿者プロフィール
- 2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。
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